今回は【スポーツ整体】についてのご紹介です。まず、“普通の整体と【スポーツ整体】は何が違うのか？”という疑問にお答えします。

そもそもスポーツ整体とは？

例えば、運動（競技）中に自分の頭の中で思い描いた動きと、実際の動きが全然合わない･･･そんな経験ありませんか？もちろん、当人の技術力・体力不足という可能性もありますよね。ただ、プロ選手や部活動で体を鍛えている学生ほど、こういった悩みを抱えやすい傾向にあるのです。

その大半の原因は 体の“ 連動 ”性能の低下 です。“ 連動 ”という部分がキーポイントで、野球・サッカー・テニス・陸上など体を激しく動かしている時、各関節や筋肉は連動して収縮したり、伸ばされたりと本人の意識外で著しく酷使されています。

そんな最中、その関節や筋肉に『引っかかり』や『捻れ』があると･･･当然ながら動きの連動は悪くなり、運動パフォーマンスは低下します。たとえ日常生活では支障なくとも、運動時には顕著に影響するからです。やっかいなのは、その『引っかかり』や『捻れ』を自分で自覚するのが難しい事ですね。

【スポーツ整体】では、自分では中々気付けない“ 体の連動異常の正常化 ”に特化した整体を行います。本人が持っている潜在能力を極力100%引き出せるよう、行っている運動（競技）に合わせ施術を組み立てるため、通常整体よりも即効性に優れています（症状改善は通常整体の方が◎）

実際のスポーツ整体の施術光景

今回、スポーツ整体を長年受けている方に許可を頂き、施術光景の一部を公開致します。なんと今年で93歳になる方ですが･･･バリバリ現役で【砲丸投げ】【ハンマー投げ】をしている、本当に凄い方です！

毎月１回の調整を行っており、今回は大会が翌日に控えているとの事で、その前日に行いました。お歳を考慮した施術内容になっていますが、内容は全般的にソフトなため、ご年配の方でも全く問題なく受けて頂けます。

• まずはお腹の状態から確認し、上半身と下半身の連動状態をチェック！
• 本人との質疑応答も行い、施術方針を決めます。

• 足首の可動域を改善させています。
• 腰痛もあるとの事でしたので、足首～腰椎までを重点的に通しました。
• 施術者にとって大事なのは施術後の“ 多少の戻り ”までも考慮し、左右バランスを考えて仕上げていく事です。

• 臀部（骨盤周り）へのアプローチの一例です。
• ここの状態は、下半身の歪みや上半身の硬直状況に応じて揺蕩いやすいため施術途中に何度も修正をかけつつ安定した状態を作り上げていきます。

• 腰椎周りへのアプローチ一例です。
• 今回の腰痛は軽症で“ 腰部分 ”に問題は無いため、軽く腰椎と骨盤の連動性を促す程度に。

• 肩関節へのアプローチ一例です。
• 分かりづらいでしょうけど、この時点で足先までの連動を意識して緩めています。

• 腕（手根関節）へのアプローチ一例です。
• 砲丸投げやハンマー投げをする遠藤さんには必須施術です。【スポーツ整体】では、このように競技に応じた、パフォーマンス改善が見込める箇所への施術が多くなります。

• 首（頭部）へのアプローチ一例です。
• 後頭、側頭、前頭、胸椎への刺激など色々と行っています。競技による腕への酷使の影響か、胸椎がカチコチ（猫背）でしたので時間をかけて施術しました。

施術終了！気になる結果は？

施術の刺激はかなり緩かったため、受け手の方は途中から寝ていました。施術者側としては、それでも全く問題ないため（寧ろ緊張がほぐれリラックスできている証拠）気にしなくて結構です。まぁ【スポーツ整体】の場合は、特に初回は色々確認などを行いつつの施術となるので、この遠藤さんのケースは施術例の１つとしてお考え下さい。

さて、気になる術後の状態ですが、今回は以下のように変化しました！もともと高齢で体の歪みがハッキリと出ている方なので、術後の変化の出方も大きいですね･･･

運動の土台である“ 骨盤 ”がスッキリ伸びたのが見て取れますね。上半身の猫背の改善要因は、そこの部分が大きいです。年齢による骨格の歪みも考えると、１ヶ月後の施術時にはまたある程度まで歪んでいると思いますが、この施術翌日の大会には最高のコンディションで臨んで頂けたかと思います！

ご本人からも腕の稼働範囲の拡大、深い呼吸への回復、腰痛の改善を実感して頂けた様です。お疲れ様でした！また来月、大会の報告を楽しみにしていますね☆

※なお、上記の姿勢変化は絶対的なモノではありません。あくまで参考程度までにお考え下さい。【スポーツ整体】において大事なのは“ 体の連動性能の改善 ”で、私もそれを最大の目的として施術しております。よって術後、見た目の変化が少ないケースも多々ありますが、体の内部では大きく変化が出ておりますのでご安心下さい。