寝違えの原因
症状が出る主な原因
寝違えは、首や背中などへ炎症が起きる症状でいわゆる首が捻挫(ねんざ)している状態です。朝方に気付くケースが大半で、就寝時の姿勢などキッカケは様々ですが、必ずしも首周辺に原因があるわけではありません。
【① 肉体的な疲れ】
肉体疲労による寝違え発生例は最多かもしれません。もともと疲労の蓄積していた体に、大きな負荷(仕事で無理をした・スポーツ試合でがむしゃらに動いた・子供と遊んだ等)がかかった後の発症例が多いです。
もちろん明確なキッカケが無くとも、日々の疲労の積み重ねで予兆も無く突然発症する方もいれば、日中の活動(疲労蓄積)中に徐々に首が動かなくなり発症という方もいます。他にも、PC作業で頭部や目に負担が集中し発症するケースも多く見受けます。
【② 精神的な疲れ】
ストレスが原因で寝違え発症は現代人ならではかもしれません。病は気から・・・ではありませんが、ストレスが蓄積すると本人も気付かず無意識に体に力を入れて日々を過ごしてしまいます。
力み自体はそう大したものでは無いのですが、座っている時も就寝時も日中の活動時も常に力み続けていますので、蓄積していくと相当な負荷になるのです。これに陥ると負の連鎖(疲労が溜まる→症状の発症→更に大きな疲労→更に酷い症状)から抜け出し辛くなりますので要注意です。
【③ 食生活の乱れ】
食生活の乱れ=内臓への負担の増加です。それがなぜ寝違いに?と思われるかも知れませんが、内臓の疲労は肉体の弱体化と同義です。例えば暴飲暴食・深酒・夜更かしをした翌朝などは、内臓疲労が表面化しやすく発症タイミングとなりやすいでしょう。
【④ 就寝時の姿勢】
就寝時の姿勢自体が原因となる事もあります。人が眠る時には全身の力を抜き負担の少ない体勢を自然にとるのですが、何らかの要因で力みが抜けないまま朝まで寝てしまう事があります。それが転じ炎症が生じてしまい寝違えとなってしまうケースがあります。
枕が悪い?それとも布団に問題が?例えば寝具を変えてすぐに寝違えとなったのであれば、原因は寝具かもしれませんね。しかし大半ケースで寝具等ではなく、力んだ状態で寝てしまった“自分自身の疲れている身体”に問題の根底があります。寝方はキッカケに過ぎないのが実情です。
【⑤ 夜更かしの慢性化】
人間の体には【体内時計】という概念があります。聞いた事がある方は多いでしょう。夜更かしが続くとこの体内時計に乱れが生じ、自律神経にも乱れが生じてしまうのです。すると集中力の低下・常に眠い・疲労が抜けない、といった体の機能性低下へ繋がってしまいます。
この状態が続くと、寝違えだけでなく【ぎっくり腰】【慢性疲労】といった明確な症状に繋がり易くなるので注意が必要です。
【⑥ 寝具が合っていない】
寝具選びは重要です。良くあるのが、寝具の対応年数を大幅に過ぎて使用しているケースです。本人の体型・睡眠状況・寝具の素材にも左右されますが、基本的に体重の強くかかる枕や敷き布団は3年程が寿命と言われます。
凄く短いと思いますよね・・・もちろんメンテナンスを怠らなければ4年、5年と更に寝具寿命を伸ばす事は出来るでしょう。しかし、体にかかる負担は購入時に比べ別物になっています。長く使い込むにつれかさは減り、買った当初のクッション性も無くなり、高さよりも低くなるので保温性が悪くなり、就寝時の姿勢保持力がどうしても低下してしまうのです。どんなに素晴らしい素材でも、高価な物でも長く使い込めば劣化は避けられません。