【坐骨神経痛】足がしびれて痛い・・・これって一体なんの症状?

投稿日:2020/02/21

 

腰から足にかけて鈍痛があったり、しびれたりしていませんか?心当たりのある人は坐骨神経痛を発症しているかもしれませんね。ここでは坐骨神経痛とはどのような症状か、原因はどこにあって病院等ではどのような処置が行われるかについて簡潔にまとめました。

当院での処置・施術方針など、詳細情報をお求めの方は【坐骨神経痛ページリンク】の方をご参照下さいませ。

 

坐骨神経痛とはどのような症状?

坐骨神経痛にかかっている人を見ると、腰痛を端緒にしているケースが大半です。最初はただの腰痛と思っていたのが、徐々にお尻や太ももの後ろ側、すね、足先と下半身全体に痛みが広がっていくといった形です。

発症する痛みも色々とあります。刺すような鋭い痛みやしびれを伴うような痛み代表例ですが・・・痛みだけでなく冷え・ほてり・締め付けられるような症状を訴える方もいます。年齢分布的には中高年の方に多く見られます。

 

坐骨神経とは?

坐骨神経は末梢神経の中でも最も太くて長い神経です。腰からつま先にかけて伸びていて、下半身を広くカバーしています。このため坐骨神経で何らかの不具合を起こすと、症状が広く現われてしまうのです。

 

坐骨神経痛の原因

腰椎で何らかの異常が起き、神経根が圧迫されます。その圧迫によって下半身に痛みやしびれを引き起こされるのです。

おおもとになる腰椎の異常はいくつか要因が関係していますが、その要因は大きく【腰椎椎間板ヘルニア】【腰部脊柱管狭窄症】【変形性腰椎症】【利常勤症候群】の4ついずれかに該当すると言われています。

 

腰椎椎間板ヘルニア

背骨は椎体という硬い骨と椎間板という軟骨によって構成されています。腰椎椎間板ヘルニアとはこの椎間板が飛び出してしまう症状です。椎間板が飛び出し、神経を圧迫すると痛みやしびれなどをもたらします。

腰椎椎間板ヘルニアに伴う坐骨神経痛は、若い世代の間で起こりやすくなっています。中腰や前かがみを長時間続ける、重たいものを急に持ち上げるときに発症しやすいのが特徴です。

 

腰部脊柱管狭窄症

年齢の高めの人で多く見られるのが、腰部脊柱管狭窄症です。脊柱管とは背骨の中央にある、脊髄や神経の通り道であり、この脊柱管が狭まってしまう症状です。

脊柱管が狭まると神経を圧迫してしまいます。結果腰痛や足のしびれなどが起こりやすくなっています。多くは加齢で発症しますが、前に先天的に脊柱管が狭かったり弱かったりするケースも見られます。

 

変形性腰椎症

腰椎が変形する症状です。その結果、周りの神経を圧迫して痛みやしびれを起こします。

加齢のケースが多いですが、同じ姿勢を長時間続けたり、運動で腰に過剰な負担をかけたりすると発症する場合もあります。変形性腰椎症を放置していると、脊柱管狭窄症を引き起こすこともあります。

 

梨状筋症候群

梨状筋とは、お尻の奥を横断するように走っている筋肉のことです。この部分が圧迫されて起こるのが梨状筋症候群です。梨状筋の中に坐骨神経が走っていて、痛みを伴うのです。

外傷のほかにもスポーツ活動の中で発症する場合もあります。こちらは若くても激しい運動を普段から行っていると、発症リスクが高まります。

 

坐骨神経痛の治療法

坐骨神経痛かもしれないと思ったら、まずは症状が軽いうちに専門機関に相談しましょう。というのも悪化すると日常生活に支障をきたす恐れがあるからです。歩行が困難になったり、座ることもできなくなったりします。重篤な症状になると排泄がうまくできなくなる人もいるほどです。

しかも悪化すればするほど、回復までの治療期間も延び、場合によっては完治が難しくなってしまう事もあるからです。

安静にしていても痛みが続く、日ごろに痛みが強くなる、1週間以上経過しても痛みが引かなければ様子を見続けてもまず好転はしないでしょう。では医療機関ではどのような治療が行われるか、代表的なものを以下にまとめました。

 

薬物療法

薬物を使った治療を実施します。非ステロイド性消炎鎮痛薬のような痛み止めを用います。また坐骨神経痛は、しびれを伴うことも多くなっています。しびれがある場合には神経障害性疼痛治療薬を用いるケースも見られます。

坐骨神経痛と言っても、症状は患者それぞれです。筋肉が緊張している場合には筋緊張弛緩剤、血流が悪化している場合には血管拡張薬を用いることもあります。

 

神経ブロック注射

整形外科やペインクリニックを受診すると採用されることもある治療法です。局所麻酔薬をピンポイントで患部に打つことで、痛みが神経に伝わらないようにします。

 

脊髄刺激療法

脊柱管狭窄症に伴う坐骨神経痛に対する治療でとられる場合があります。脊髄の近くに電極を埋め込みます。そして電気信号を発し、脳を刺激することで痛みを取り除くアプローチです。

上で紹介した薬剤などを用いても症状が好転しない場合に使われることが多くなっています。

 

外科的療法

簡単に言ってしまうと手術です。坐骨神経痛の場合、いきなり手術ということはまずないでしょう。

今まで挙げた類いの治療法を講じてたものの、いずれも思うような成果が挙げられない・回復が見込めないとされた場合の最終手段です。

確率的には非常に低いので稀なケースですが、膀胱や直腸にまで障害がみられる場合は、早急に対処する必要がありすぐに手術となる事もあります。

 

まとめ

坐骨神経痛になると、腰から下半身の広範囲にわたって影響が出ます。身の回りのこともできなくなる恐れもあります。ですから「もしかしたら…」と思い当たることがあれば、病院や整体院へ相談したほうがよいでしょう。

なぜなら【放置による自然治癒は期待出来ない】からです。例えば軽い腰痛程度でしたら、時間経過で回復する事もしばしばありますよね。しかし坐骨神経痛は放っておいて悪くなる事はあれど、良くなるという事は稀です。

故に、いち早い行動こそが皆様に出来る最善行動と言えるでしょう。

当院での処置・施術方針など、詳細情報をお求めの方は【坐骨神経痛ページリンク】の方をご参照下さいませ。